ジュエリー用語/技法集あ~わ
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- <わ>
【あ】ジュエリー用語/技法集 一覧
アジャスター(連用金具)
ネックレスやブレスレットのチェーンなど、長さ調節できる金具です。
4~5cmの目の粗いチェーンを付けておくと好みの長さに、引き輪を留めることができます。
ネックレスやブレスレットのチェーンなどに付けて、長さ調節できます。
連用金具は、チェーンやパールを何連かにするときに使う金具で、2連用、3連用、5連用などがあります。
アッセイオフィス(Assay Office)
アッセイオフィスは金銀を検査する場所で、1975年からプラチナも含むようになりました。
検査をして、合格したものだけ市場で出ます。
アッセイオフィスと呼ばれる分岐所は、主にロンドンの他4都市にあり、刻印は4種類打たれます。
その刻印は、アセイマーク(分岐所マーク・産地マーク)と呼ばれロンドンなら豹の頭、
シェフィールドなら王冠などです。
アッセイマーク(Assay Mark)
アセイマーク(アッセイマーク)は産地のマークのことです。
アセイマーク(生産地)はどこで検定を受けたかを示すもので、産地がわかります。
マークのほとんどはロンドンなら(豹の頭)、シェフィールドは(王冠)、バーミングガムは(錨:イカリ)、
エジンバラ(3つのお城)の4つで、9割を占めています。
それ以外のアセイマークが刻印されたシルバーは、非常にレアです。
中でも特にレアなのが、エクセターのアセイマーク。
お城のマークなのですが、この検定所はヴィクトリア時代後期の1883年に閉鎖されており、もしこの
マークの入っていたものなら、確実に130年以上前のものです。
閉鎖以降は刻印されないので数量的にも希少です。
アセイマークが省略されている場合はロンドンになります。
シェフィールドはイングランド北西部にある工業都市で、ヨーロッパ屈指の銀の産地です。
数多くの銀製品メーカーがあります。
アップルジュース(Apple juice)
リンゴジュースのように黄金色をした合成樹脂のことです。
アップルジュースカラーはべっ甲のように見える、半透明の色合いでヴィンテージコスチュームジュエ
リーの中で特に人気が高いレアな素材です。
アバロン貝(ABALONE)
アバロンシェルはアワビ貝の一種です。
採取されたときは白色の貝殻ですが、時間をかけて丁寧に磨くと、七色の輝きが浮かび上がります。
独特の美しい色合いから、海のオパールとも呼ばれています。
アバロン貝は真珠と同じように、汗や酸に弱いので真珠と同じようにお手入れしてくださいね。
アームレット(Armlet)
ブレスレットは、手首に付けるジュエリーですが、腕の上腕部(二の腕)に付けるのがアームレットにな
ります。
腕を華やかに見せることができます。
アロイ(Alloy)
2つ以上の金属を混ぜて作られたものです。
コスチュームジュエリーの地金にはアロイが使われることが多いです。
アール・デコ(Art Deco) 1910年代後半~1930年代最後の様式
アール・デコは1910年代後半~1930年代最後の様式です。
アールデコはという名前は1925年のパリ万博の略称Les Arts Decos(レ アール デコ)からとられた
と言われています。
直線を基調とするのがアールデコ様式です。
特徴は、デザイン化、三角、鋭角、同心円、平面的、アシンメトリー、バラ、原色などです。
万華鏡のような、幾何学的な線とパターン化された模様などアール・デコの影響を受けた分野は多岐に
わたり、広まりました。
アール・ヌーヴォーは1910年代に姿を消し、モダン・アートの革命がはじまりました。
ジュエリーの世界でもアールデコは取り入れられました。
カルティエでも、日本の「結び」の形をデコ風にデザインしたブローチや、日本の波模様から起こされ
たブローチを発表しています。
カルティエのスケッチブックには、日本や中国の文様を取り入れようと、様々な東洋の事物のデッサン
が見られます。
また、アールデコは、ファッションの黄金期でもありました。
富裕層向けの一点制作のものが中心となったアール・ヌーヴォーのデザインに対し、アール・デコのデ
ザインは一点ものも多かったものの、大量生産とデザインの調和をも取ろうとしました。
アールデコは、一般大衆が初めて参加できた流行です。
アール・ヌーヴォ(Art Nouveau) 1880年~1910年
アールヌーボーは、ロンドン発の新芸術でヨーロッパ中に広まりました。
19世紀後半のイギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動はヨーロッパ大陸にも普及し、歴史、伝統と
いった過去の様式の繰り返しはやめて、新しい造形を創造しようとする動きが生まれました。
これを一般的には、アールヌーボー(新芸術)と言います。
特徴は、花と女性、手書きの線。輪郭線、シンメトリー、ゆり。唐草、孔雀、ジャポニズム(日本趣味)です
アールヌーヴォー様式の特徴は、植物の蔓や蔦を思わせる流れるような曲線です。
植物的曲線は、生きていて成長しているつる草のような線で、手書きの線で、ゆったりと不規則に曲
がっていきます。
ヨーロッパ大陸で最初にこの運動を始めたのが、ベルギーの都市ブリュッセルで、画家から出発した
ヴァン・デ・ヴェルデが活躍しました。
彼のデザインはパリの美術商サミュエル・ビングの目を引き1895年に開店したビングの店「アー
ル・ヌーボー」の内装をヴァン・デ・ヴェルデが引き受けたことから、アール・ヌーヴォーという言葉
はパリの美術商、サミュエル・ビングの店の名前から一般化したものです。
19世紀末に異文化発見のジャポニズム(日本趣味)との出会いから、アールヌーヴォーが生まれモダン
スタイルが出発しました。
唐草、流水、渦巻など日本伝統文様との類似が多くみられます。
アンクレット(Anklet)
アンクレット(Anklet)は、足首に付けるジュエリーです。
腕に付けるのはブレスレット、足首につけるのはアンクレットと言います。
アンクレットの歴史はとても昔になります。
古代エジプト王朝よりも前からつけられており、ローマ時代にはアンクレットをしていたといわれてい
ます。
足元は地面に近いので、アンクレットは魔除けの意味で使用されていました。
アンティーク(Antique)
アンティークの魅力は、古い時代のものを通してその国の歴史や文化を感じられることです。
1934年にアメリカで制定された輸入関税の法律で、「製作後100年を経た物」がアンティークの基準となっています。
欧米各国も、このアンティークの定義におおむね従っています。
関税を分かりやすくするために、作られた法律です。
製造されて100年以上を経たものをアンティーク。
100年に至らないものをラビッシュ、ヴィンテージ、ジャンクと呼ばれていることが多いです。
イギリスでは、ものを大切にして使い続け、末永く使われている素敵な習慣があります。
昔のデザインは復刻されても、その味わいはよみがえらなし、同じデザインのものはなかなか出会えま
せん。
コスチュームジュエリーは、「本物以上に最高のジュエリー」と美しく見えるよう、計算し作られてい
ます。
ミリアムハスケルは、コーラル、シェル、ウッドなど自然素材を取り入れ、その色使いは美しいもので
す。
フェイクパールも魚の鱗やセルロースなどから作られ絶妙な色を出しています。
ジョセフ・オブ・ハリウッドのブランドを作ったユージンジョセフも、ハリウッド作品で映えるよう、
またスタジオのきついライトに乱反射しないよう工夫を重ねた作品を作っております。
トリファリは、「ラインストーンの王者」と呼ばれるほど、ブロードウェイのミュージカルにも作品を
提供したり、アイゼンハワー大統領夫人やイギリスのエリザベス女王即位記念のラインは人気を博しま
した。
昔も今もおしゃれを楽しむ女性心は同じです。
美しい色、繊細なデザイン、典雅な形によって魅了してやまないやジュエリー。
使ったり、コレクションして眺めるのも楽しいアイテムです。
まずは、お気に入りの一つを見つけませんか?
Un-signed(アンサイン)
刻印のないジュエリーです。
サインのあるジュエリーは、signed jewe;ry(サインド・ジュエリー)です。