コスチュームジュエリーの歴史 & ジュエリーブランドサイン集 A~Z、数字
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<T>コスチュームジュエリーブランド&ジュエリーサイン集
Tortolani(トートラニ) 1950年~76年
ファインジュエリーの歴史深いイタリアのデザイナーが製作する、イタリアン・デザインです。
イタリア人、フランシスコ・トートラニが設立しました。
トートラニは1960年から76年にかけて人気を集めたブランドです。
工房の製作技術はハイレベルで美しい三次元の造形、手作業によるゴールド、シルバーのメッキし仕上げ
が特徴です。
オールメタルで特にアンティーク風シルバートーンのコスチュームジュエリーを多く製作しましたが、ア
クセントにフェイクパールやラインストーンを使ったものもあり、その独特の風合いが印象的です。
サイン:筆記体で【Tortolani】【© Tortolani】は初期のモデルです。
【Tortolani ©】は比較的新しいです。
リロイド・クルスフィールドがデザインした【TOROTOLANI Crislu © 】もございます。
フランシスコ・トートラニはトートラニを閉じてすぐ、コリーナというブランドを70歳にして新しく作
りました。
Trifari(トリファリ) 1918年~
1918年創業のコスチュームジュエリーの老舗です。
ラインストーンの王者とも言われ、コスチュームジュエリーの草分け的存在だったブランドです。
イタリアのナポリからニューヨークへ移民したギュスターヴォ・トリファリ(Gustav・Trifari)が、
叔父と1910年にTrifari& Trifariを設立し、当初シルバーのヘアーアクセサリーなどを作る会社でした。
当時の女性は髪を長くのばしていたので、ヘアーアクセサリーは主流でした。
1917年には、レオ・クラスマン(Leo・Krussman)が販売&経営として加わり 、1925年にカール
フィッシェル(Carl Fishel)が営業を担当し、ニューヨークの5番街にTrifari Krussman and
Fishelを設立しました。
1930年には、宝石で有名なパリのカルティエや、ヴァン クリフ&アペルのデザイナーだった、アルフレッド・
フィリップがチーフデザイナーに加わり、本物の宝石をデザインしていた経験を活かし1968年まで貢
献しました。
アルフレッドがデザインしていた頃のトリファリは、最も質の高い製品を発表し続けた時期でもありました。
彼がデザインしていた「フルーツサラダ」シリーズや、ルーサイトを使った「ジェリーベリー」は今も人気です。
1938年にトリファリは「Jewels by TRIFARI」のキャッチフレーズで、全米の広告キャンペーンを
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行います。
流行だけに左右されないように、バラエティーに富んだデザインと価格設定、作品の工夫もしています。
1942年以降、戦後、銀の値打ちが急騰しトリファリはアルミ合金の「トリファニウム」を開発し使用します。
トリファニウムは軽くて柔らかく細い加工に適していました。
1950年にアイゼンハワー大統領夫人は夫の就任式にトリファリのジュエリーを1期目、2期目にわたって
注文。イギリスのエリザベス女王即位記念のジュエリーは人気を博しました。
コスチュームジュエリーの草分け的存在だったトリファリはファインジュエリーを超えた『ラインス
トーンの王者』といわれております。
1975年以降はホールマーク、クリスタルブランズ、モネグループと次々とオーナーを変え今は、リズ
クレイボーンがオーナーになっています。
サイン:トリファリには多彩なサインがあります。
初期のものは1920年から【jeweis by Trifari】を使用しております。
1935年からは3人の創業者(Leo Krussman ,Gustav Trifari,Carl Fishel)の頭文字をとって、ブ
ロック体の【KTF】です。
1937年からブロック体の【TRIFARI】です。
Tの上に王冠マークが付くものが使われるようになったのは1940年からです。
また、コピーライトの記号©(Copyright All Reserved)の略称のマークがつくのは1955年からになります。
1975年から幾度も買収され、今はリズ・クレイボーンの傘下になっております。
Toledo(トレド細工)
スペイントレド細工は象嵌(ぞうがん、象眼とも)と言われる工芸技法のひとつです。
象は「かたどる」、嵌(がん)は「はめる」と言う意味がございます。
トレド細工は、金属の面に模様を刻む特殊技術で、一つの素材に別の素材をはめ込んで作られます。
世界的に有名で伝統を持つトレド細工は、とても繊細で美しい模様が特徴ですね。
象嵌本来の意味は、一つの素材に異質の素材を嵌め込むと言う意味で金工象嵌、木工象嵌、陶象嵌等が
ございます。
金工象嵌は、シリアのダマスカスで生まれ、シルクロード経由で飛鳥時代に日本に伝わったとされてい
ます。
素材としては金属だけではなく、彩色した木材や骨片、貝殻、陶磁器なども用いられる。