コスチュームジュエリーの歴史 & ジュエリーブランドサイン集 A~Z、数字
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<C>コスチュームジュエリーブランド&ジュエリーサイン集
CAPRI(カプリ) 1952年~1977年
Capri(カプリ)は、1952年にSol Smithにより、ニューヨークの5番街に設立されたコスチュームジュ
エリーメーカーです。
当初の名前は、DelNicolaでしたが、1960年にCapri(カプリ)と名前を変更しています。
カプリのジュエリーのデザインは幅広く、クオリティーもさまざまです。
Florenza(フロレンザ)を立ち上げデザイナーでもあったDan Kasoff Company(ダニエル・コゾ
フ) に、カプリのジュエリーのデザインを依頼していた時期もあります。
オリジナルデザインも、高品質でシンプルなものや、絶妙な色の組み合わせのエナメルジュエリーや、
天然パールを使ったジュエリーなどを制作しています。
22年間の間に作った、ジュエリーコレクションは非常に高品質でユニークなジュエリーを発表し、コレ
クターの間でとても人気のジュエリーです。
1977年まで制作されていました。
サイン:【Capri©】や、【Capri】の筆記体、【©CAPRI】のブロック体、【Capri©】です。
CAMEO(カメオ)
貝殻から作ったものはシェルカメオで、瑪瑙(めのう)などの石を彫ったものはストーンカメオと呼ば
れます。
また表面に浮き彫りを施したものをカメオ、沈め彫りを施したものをインタリオといいますが、カメオ
とインタリオをまとめて「カメオ」と呼ぶことが多いです。
シェルカメオは温かで、柔らかな雰囲気があり、親しみやすいですね。
貝の形状によってデザインの制限があり、二つとして同じものはないのが魅力です。
シェルは薄いので、光と影のコントラストが美しく、手に持って光に透かして見る楽しみがあります。
CARL ART(カールアート) 1937年~80年頃
1885年に生まれたカールは、宝飾品の町、黄金の町として発展してきたドイツのフォルツハイムで育
ちました。
ドイツ移民のCarl Schraysshuenと、アメリカ人実業家Arthur Loercherにより、1937年~80年
頃までアメリカのロードアイランド州プロビデンスで設立されたジュエリーメーカーになります。
カールアートの作品は、スターリングシルバー(純銀)やゴールド、ゴールドフィルド(金張り)など
の、デザイン性の高い上質なジュエリーを追及したジュエリーメーカーでした。
また養殖真珠、アメジスト、ガーネット、ヘマタイト、ターコイズ石などを使ったジュエリーも作られ
ています。
ゴールドフィルドは、金の層を高熱と圧力で素材に圧着させたものです。その金の層の重量が素材を含
む総重量の1/20以上の場合、 ゴールドフィルド(金張り)と呼ばれています。
サイン:スターリングシルバーは、【弓矢とCA】、【1/20 12K GFと弓矢の上にCA】。
【弓矢とCAと14K】などのサインです。
下地材の総重量に対して1/20(5%)の12Kが使われていることを表しています。
CAROLEE(キャロリー) 1972年~ 現在
CAROLEEは、1972年にアメリカで創業したコスチュームジュエリーブランドです。
創業者のCarolee Friedlander(キャロル・フリードランダー)は、ビーズのネックレスを作ったの
がきっかけでCAROLEE社を設立しました。
コネチカットの大きなジュエリーデザイン会社で、国際的に認識される、とても有名なジュエリーブラ
ンドです。
キャロリーの人気は1990年代を通じて拡大し、ラルフローレン、エスティーローダーなどとコラボ
レーションし、ジャクリーンケネディなどセレブにも愛用されました。
アメリカの高級百貨店ニーマン・マーカスや、サックス。
また1996年に日本の三越各店でも販売。そしてイギリスのハロッズなどでも取り扱われているとても
有名なジュエリーブランドです。
ガラス石やビーズを使ったジュエリーや、ゴールドプレートやシルバープレートにオニキス、エメラル
ド、ルビー、ラピスラズリ、クリアラインストーンなどはっきりとした色をセットしたジュエリーを制
作しています。
また、スターリングシルバーのチャームも制作しています。 ケネディ大統領夫人ジャクリーヌ・ケネ
ディ・オナシス(愛称ジャッキー)が愛用していたフェイクパールから、ジャッキーパールのデザインの
制作をし、クラッシックなデザインは、人気を博しました。
ビジネスだけではなく、乳がん研究のサポートや自然保護活動などにも貢献してしています。
サイン:ブロック体の大文字で【CAROLEE©】。筆記体で【CAROLEE©】のサインです。
CATHE’ 1961年~
1961年にカリフォルニアでスタートしたコスチュームジュエリーメーカーです。
サラコベントリーやエイボンと同じ手法で、ホームパーティーなどの販売から始まり、ガラス石に模様の入ったラインストーンや、見る角度によってグリーンにも赤にも見える
ウォーターメロントルマリンなど珍しいアートガラス石を使い、楽しいデザインジュエリーを手掛けたコスチュームジュエリーブランドでした。
ました。
サイン:【CATHE'】の筆記体や、【CATHE'】の大文字ブロック体のマークです。
Ciner(サイナー) CJ931(1892)年~ ★CJはコスチュームジュエリー生産開始時期を差します。
宝飾制作技術を生かした作品です。
1892年、エマニュエル・サイナーが立ち上げたサイナーは、当初ファインジュエリーメーカーでし
た。
1931年より高級向けのコスチュームジュエリー製作をスタートさせ成功を収めました。スワロフス
キークリスタルや、日本の職人の手によるパールがよく用いられました。
商品は、宝飾製作の経験を生かし、自社ファクトリーですべての工程を行い一貫製作でファインジュエ
リーと見まがう完成度の高さが評価されました。
サイン:初期はサインがございません。
第二次世界大戦後の1945年以降はほとんどにブロック体の大文字で【CINER】と刻印するようになり
ました。
【CINER】など一列に入っているのが一般的ですが、【STERLING】が下に入ることもございます。
CELEBRITY(セレブリティー) 1950年~1970年に設立
CELEBRITY(セレブリティー)の刻印もございます。
セレブリティーは、ニューヨークで設立しました。
創業日は情報がまばらではっきりとわかっていませんが、1950年~1970年になります。
サラコベントリーのようにホームパーティー会場へ出張販売して、成功を収めました。
シルバープレートとゴールドプレートのジュエリーを制作しています。
サイン:【©CELEBRITY】の筆記体。【CELEBRITY】のブロック体。
【CELEBRITY©】の筆記体【CELEBRITY NY】のサインがあります。
Chanel(シャネル) CJ1920(1914) ~ ★CJはコスチュームジュエリー生産開始時期を差します。
「ココシャネル」、「グランド・マドモアゼル」と称されたシャネルのジュエリーは、ゴージャスですが、
シンプルで実用性と機能性を兼ね備えています。
宝石を使った伝統的なデザインではなく、活動的でシンプルな洋服のラインや色を引き立たせる斬新な
作品でした。
30歳過ぎの頃、パリ他にも高級リゾート地に進出し、コスチュームジュエリー界に次々と新風を巻き
起こします。
彼女のジュエリーは、ダイアを中心とする本物の宝石にフェイクガラスやフェイクパールを混在させた
ジュエリーや、グリポワ社で製作した色とりどりのガラスを使用したジュエリーは、それまでのジュエリー
に対する概念を覆すものでした。
サイン:1920年からのモデルには【Chanel】と筆記体の手彫りで入ったものがございます。
ですが、初期のモデルにはサインがないものが多いです。
ブロック体の【CHANEL】は30年代初期から今に至るまで続いており、現在もヴィンテージのものと区
別がつきにくいです。
Christian Dior(クリスチャン・ディオール) 1950年~
クリスチャンディールのジュエリーは、上品で上質で、エレガントでありながらゴージャスです。
特にダイアにより近いラインストーンと、鮮やかなロイヤルブルーの色使いは、ジュエリーの不動の地位
を保っています。
彼は、コスチュームジュエリーもドレスも昼用と夜用に区別し、限りなく本物の宝石に近い素材をふんだん
に使い、伝統と流行を巧みに取り入れました。
心臓発作のため、53歳という若さで亡くなりますが多くの優秀なデザイナーに引き継がれクリスチャン
ディールは今なお引き継がれています。
サイン:製作年数が入っているものが多いです。
1952年~56年にミッシャル・メイヤーが手掛けたものは【CHRIST-IAN DIOR BY MITCHEL MAER】
です。
50年~60年代にアメリカのクレイマーが製作したものは【CHRISTIAN DIOR BY KRA-MER】
55年からドイツのヘンケル&グロッスが製作したものは【Christian Dior Henkel and Grosse
of Germany】【MA-DE IN GERMANY of CHRISTIAN DIOR】【Chr.Dior】と略したものもござ
います。
Coppola e Toppo(コッポラ・エ・トッポ) 1940年後半~86年
クチュールメゾンを彩ったブランドです。
ブルーノとリダのコッポラ兄弟によるイタリア・ミラノのブランドです。
ディオールやバレンシアガなど、パリのクチュリエから注文を受け、スキャパリレの為に作った模造珊
瑚のビーズシリーズで有名になりました。
ビーズや珊瑚を用いた丁寧なグラデーションカラーはリダが好んだデザインです。
やがて、プッチやヴァレンティノらイタリアのクチュリエから声がかかるようになります。
60年代当時、ファッションの傾向がパリからミラノへ移り行く時代だったことも幸運でした。
サイン:初期のものはデザイナーであるリダの愛犬の名から【MIKEY』とサインがございます。
1950年代に【MADE IN ITALY BY Coppola e Toppo】の刻印がございます。
ブランド名は筆記体で書かれているほかはブロック体になっており、3行なのが普通です。
Coro(コロ) 1901年~79年
コーンとローゼンバーガーの二人により1901年に設立されたコロはアメリカで最も成功したコス
チュームジュエリーメーカーの一つです。
創業後、ディレクターのアドルフ・カッツらの活躍により急激に事業拡大し30年代半ばには、全国の主
要都市に取扱店を持つ、世界最大のコスチュームジュエリー企業でした。
たくさんのブランドを発表しましたが、高級ラインのコロクラフト、後に別会社となるヴァンドームな
どが有名です。
サイン:初期のものに刻印はございません。
1919年になって筆記体で【Coro】と刻印され始めます。
台形の線でロゴを囲んで、となりに駆けるペガサスを描いたものがございます。
31年に【Coro Duette】ライン登場し、50年代初期まで発売されて筆記体の刻印がされております。
37年から【Coro Craft】(後に『Corocraft』に変化)と刻印するラインが出始めます。
43年から50年は戦中戦後で地金にする金属が不足していたためメキシコでシルバーを使い販売してい
たので【CORO MEXICO】と明記したサインになっております。
コロディユエットは数十種類のブランドラインがあり年代によっても刻印が数多く存在します。