ジュエリー用語/技法集あ~わ
- <あ>
- <い>
- <う>
- <え>
- <お>
- <か>
- <き>
- <く>
- <け>
- <こ>
- <さ>
- <し>
- <す>
- <せ>
- <そ>
- <た>
- <ち>
- <つ>
- <て>
- <と>
- <な>
- <に>
- <ぬ>
- <ね>
- <の>
- <は>
- <ひ>
- <ふ>
- <へ>
- <ほ>
- <ま>
- <み>
- <む>
- <め>
- <も>
- <や>
- <ゆ>
- <よ>
- <ら>
- <り>
- <る>
- <れ>
- <ろ>
- <わ>
【し】ジュエリー用語/技法集 一覧
シグネットリング
シグネットリングとは台座にイニシャルや紋章が刻まれている指輪になります。元々、ハンコを押す印章のような役割を持っていたことから印章リングともよばれています。
歴史も古く発祥は、紀元前3,500年ごろのメソポタミア文明だとされています。ときに最古の指輪とも呼ばれています。
当初は紋章などの絵柄が彫られていましたが、中世になると家紋やイニシャルなどが彫られるようになります。主に手紙や重要な書類に用いられているようになりました。
最近ではファッションジュエリーとして刻印の無い無地のデザインもございます。
ジェット(Jet)
古代の植物が流木となって長い年月をかけ化石化したのをジェットといいます。
イギリスのWhitbyで発見されています。
ジェットは容易に研磨できるので、非常に古くから宝飾品として使われていました。
ヴィクトリアン時代にモーニングジュエリーとしてもてはやされた宝石です。
ヴィクトリア女王が1861年に夫アルバート公を亡くしてから25年間、黒い服とジェットを身に着けて
喪に服したことから黒が流行りました。
ジャボットピン(Jabotto pin)
ピンの前後に飾りが施されたものです。
服に付けると前後の飾りがアクセントになり服に彩を添えます。
ジュエリーのお手入れ方法 簡単にピカピカ
ジュエリーは長く使用すると汚れてきますね。
家庭でも簡単に汚れを取り除く方法をご紹介します。
使い古しの歯ブラシに、食器洗いで使う中性洗剤を少しつけて、軽くこすります。
汚れのひどい場合は、ぬるま湯に付けながらこすると効果があります。
よく水洗いした後、柔らかな布やティッシュペーパーなどで水分を取り除いてください。
超音波洗浄で汚れを取る方法もあります。眼鏡専門店で置いていますね。
この機械は、水晶発振装置から超音波が発生し、その振動が水中を伝わりジュエリーの汚れを落とします。
しかし宝石の付いたジュエリーの中で、振動に弱いエメラルドのように細かなひびの入っている宝石や、
サンゴのように硬度の低い、キズが付きやすい宝石などは超音波の力で、曇ったり、 宝石が割れたり、
ヒビが入ったりすることがあります。
また、宝石や金属がステンレスのケースに触れると振動で宝石が割れたり、キズがついたりします。
金属も触れたところが艶消しになったり、こまかなキズが付いたりします。
直接ケースに触れないように、プラスチックのケースやビニール袋にひどい汚れでも洗い落とせるよう、
専用の洗浄液や家庭用の中性洗剤を少し濃いめにしてジュエリーを入れ 洗浄機に浸すといいです。
ジェリーベリー(Jelly Belly)
ぷっくり透明、ゼリーみたいなおなか。
動物や昆虫たちが愛らしくかたどられた、ヴィンテージコスチュームジュエリーの名作ジェリーベリー(Jelly Belly)
1940〜50年代のアメリカで作られたもので、ブランドの中でも特に有名なのが Trifari(トリファリ)。他にも Boucher(ブッシャー) や Coro(コロ) といったブランドでも同様のスタイルの作品が見られます。
特徴は、お腹や体の中心部分に、ぷっくりとした透明な「ルーサイト(Lucite)」 が用いられており、ゼリーのような質感から「Jelly Belly」と呼ばれています。色はクリア(透明)またはグレーがかった透明が主流。
「Jelly Belly(ゼリーのようなお腹)」というニックネームは、ぷっくりと半透明なルーサイトの外観から、ゼリーのような柔らかくて甘そうな印象を持ったことに由来しています。
正式なシリーズ名ではなく、コレクターの間で定着した愛称です。
トリファリのジェリーベリーは高品質なメッキ技術と洗練されたデザインで知られます。
特にアルフレッド・フィリップ(Alfred Philippe)というデザイナーが手がけた作品は名作揃い。
可愛らしいだけでなく、アールデコやアールヌーヴォーの影響も受けたエレガントな造形もあり、幅広い層から支持を集めています。
シルバーのお手入れ方法 簡単にピカピカ
シルバーアクセサリーシルバージュエリーのお手入れ、ピカピカ!簡単に落とせます。
大切にしまい込んでいたシルバーのジュエリーが、黒く変色していてビックリされた方も多いのではな
いでしょうか。
シルバーは、毎日使うと変色しにくいのですが、しばらく使わないと表面が黒く変色してしまいます。
それは空気中に含まれる硫化水素や水分に含まれる二酸化硫黄が銀と反応して「硫化」という現象が起
こるためです。
また、人間の汗や油などに含まれる「硫黄」も黒く変色する原因となります。
裏技などのホームケアもありますが、間違った方法でお手入れするとキズがついてしまったり変色する
恐れもあります。
市販されているシルバー専用の洗浄液だと安心してお手入れができます。
■シルバーのクリーニング方法
使用したシルバージュエリーは、水洗いして汚れなど落とした後、繊維の少ない柔らかな布が最適なの
でシルクやメガネクリーナーなどで拭いて保管してくださいね。
シルバー専用クロスで磨くと綺麗になります。
でも、石が付いていたり細かなデザインがあると磨きにくいですよね。
そんな時は、シルバー洗浄液(シルバークリーナーや、ハガティーなど)、その中に1~10秒程付ける
だけであっという間に綺麗になります。
使わないときも、定期的に柔らかな布で拭くだけでも変色しにくくなりますよ。
『いぶし銀』は、硫化して黒く変色する特徴を生かしたジュエリーです。
凹んだ部分や、テクスチャーの部分に古美液という溶液を使いを付けて仕上げています。
いぶし銀は、クリーニング方法が違いますので気を付けてくださいね。
シルバープレートやゴールドプレートのお手入れ方法 簡単ピカピカ
シルバープレートやゴールドプレートには、プレートする地金とで色々な組み合わせがあります。
シルバーは、硫化を防いだり、より光沢を出すために下地にニッケルをつけ、さらに白色の美しい色の
でるロジウムをつけたりします。
また、ホワイトゴールドは、金とパラジウムやニッケルとの合金のため、地金がやや黄色味を帯びた金属です。
そのため白色のロジウムをコーティングするのです。
シルバープレートやゴールドプレートがくすんでしまったときは、ジュエリー専用のメンテナンス用品
で軽く磨いてみてください。
またあまりにもひどい場合は、もう一度メッキし直す方がよいと思います。
ジュエリーの表面に細かな点が現れ、その点のために全体が曇って見えます。
これは、地金がキャストによって製作されたため、母体に細かな鬆(す)(金属組織の中に細かな空間
が生じる)が生じて、時間の経過とともに中にしみ込んだ薬品等が染み出てくるためにおこる現象です。
柔らかな布で乾拭きすると多少目立たなくなります。
シルバープレートやゴールドプレート製品は手で触って長時間そのまま放置すると指紋がそのまま残っ
てしまい、後で拭くのに苦労します。
使った後は柔らかな布で乾拭きして保管するよう心がけてください。
シルバーの種類
シルバーは古くから親しまれてきた白い貴金属です。
白さの程度、可視光線の反射率とも金属中で最も高く、プラチナの渋い光沢に比べると、落ち着いた柔らかな光沢が特徴です。
銀製品(シルバー)のマークは、『Sterling Silver』『Silver』『SS』『925』などの刻印があります。
純銀は『1000』と刻印されます。1000のことを「サラ」といいます。
純銀だけでは、柔らかすぎるので、硬くするため銅など混ぜてジュエリーが作られています。
『950』は、純銀95%と銅などが5%混ぜたものです。
『925』は、純銀92.5%と銅などが7.5%混ぜたものです。
12世紀イギリスで発達したもので「スターリング(sterling)」と呼ばれています。
『900』は、純銀90%と銅など10%混ぜたものです。
欧米各国(イギリスを除く)では、かつて銀貨にこのシルバーが多く使われていたので、コインシル
バーとも呼ばれています。
他にも『835』は純銀83.5%です。
『800』は純銀80%です。80%の銀は生産量そのものが少なかった為、希少性という意味ではレアです。
ヨーロッパでは80%以上のものを銀(シルバー)、銀メッキをシルバープレート、92.5%のものを純銀
(スターリングシルバー)としています。
『スターリングシルバー」や「銀」でもご紹介しています。
シルバーの名前
1000』純銀=サラ
『950』純銀95%+銅など5%=ブリタニアシルバー(ブリタニーシルバー)
『958.4』もブリタニアシルバーと呼ばれています。
ちなみに『958.4』のホールマークは1975年よりも前、『958』は1975年以降に打たれています。
『925』純銀92.5%+銅など7.5%=スターリングシルバー
『900』純銀90%+銅など10%=コインシルバー
『833』純銀83.3%+銅など16.7%=ダッチシルバー
『826』純銀82.6%+銅17.4%=ダニッシュシルバー
『800』純銀80%+銅20%=ジャーマンシルバー
シャトヤンシー(chatoyancy)
キャッツアイ効果(ネコ目効果)で宝石内部に反射された光が白い光の筋が現れるのをシャトヤンシー
(直線的な光)といいます。
フランス語のシャトワヤンス (chatoyance) からきています。
「キャッツアイ」でご紹介しています。
ジャパンセルロイド(Japan celluloid)
ニトロセルロイドと樟脳を使った初期のプラスチックで、日本で作られたものをジャパンセルロイドと呼びます。
クスノキからとれる良質な樟脳が日本にたくさんあったため、戦後しばらくコスチュームジュエリーや
おもちゃでの生産が続きました。
ジュエリーデー
11月11日は何の日か知っていますか?
日本で宝石のカラット(単位)を採用した日が1909年(明治42年)11月11日なんです。
それで、11月11日はジュエリーデーなんです。
ジュエリーデーは、このカラット採用の日にちなんで1986年(昭和61年)に決められたものです。
真鍮(Brass)
銅と亜鉛の合金です。加工しやすく耐食性があります。