ジュエリー用語/技法集あ~わ
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【つ】ジュエリー用語/技法集 一覧
爪留め
ジュエリーで用いられてる、石留めの技術を分けると、『彫り留め』『爪留め』『その他留め』に分類
できます。
『爪留め』『その他留め』をご紹介しています。『彫り留め』は、【ほ】でご紹介しています。
爪留めは、金属の爪で宝石を留める技法です。
爪留めは、宝石を留めるだけでなく、直接石にぶつからないよう保護する役割も持っています。
■『鬼爪』は、肩がはった爪で石をしっかり留めます。オーソドックスなデザインの色石に使われます。
■『わし爪』は、鬼爪の肩を落として、少しスマートになった形で、鬼爪と同じようにオーソドックスな
デザインの色石や、パールを留めるのに使われます。
■『おがみ爪』は、別名『ふくろ爪』とも呼ばれています。
バケット・カットのコーナーや、マーキス・カットのような、核が鋭く尖った部分を包むように留める
ので、石の保護も同時にしています。
■『けん爪』は、ヒスイやオパールを中心に、比較的高価な、カボションカットの色石やパールに用いら
れています。
爪の断面は、やや三角形の為、『三角爪』とも呼ばれています。
■『丸爪』は、あまり目立たなく普通に使われている爪です。先が丸いので『並爪(なみづめ)』とも呼ば
れています。
■『丸線爪(まるせんづめ)・玉爪』は、丸爪と同じよう目立たない爪です。
丸線を使い先を丸くして用いられています。
先を玉のように丸くしたものは『玉爪』と呼ばれています。
■『平爪・板爪』泊まる面積が広いので、しっかり留まるのが特徴です。『平爪』よりさらに広いのが
『板爪』です。
【その他留め】
■『覆輪(ふくりん)留め』や『伏せこみ』とも言います。
シンプルな石留めで、カジュアルにも豪華なデザインにもよく用いられる留めです。
ダイヤモンド、色石、石の形もラウンド、角、四角と幅広く用いられています。
■『レール留め』オーソドックスからファッショナブルまで、あらゆるタイプに用いられています。人気
のある留め方です。バケット、テーパー以外にラウンドにも用いられます。
■『芯留め』真珠など球体の石を爪を使わない留め方です。丸線状の芯を立て、そこに接着剤を塗って留
めます。
■『はさみ留め』太目の地金の弾力性を利用して左右からダイヤモンドを挟み込んで留める方法です。
■『二点留め』色石のデザイン・リングによく使われる留め方で、爪を腕部と一体化させ、左右二点で留
める方法です。カジュアルですっきりとしたデザインです。
■『貴石象眼(埋め込み)』サンゴ等有機素材やオニキス、ラピスラズリ等の不透明な半貴石を使った
ファッション・リング等に、面として埋め込む時に用いられます。
■『パヴェセッティング』フランス語のPAVE(敷石)から付けられた名前で、隙間なくギッシリ並べた留
め方をいいます。英語ではペイブと発音します。
石留めでも詳しくご紹介しています。
つや消し仕上げ(mat)
金属の表面に光沢を出さない、表面を曇らせたりザラザラっとした表面に仕上げたりする技法です。
反対につやありは、「鏡面加工」「光沢仕上げ」ともいいます。
テクスチャーとは、手触りを意味する言葉ですが、ジュエリーの世界では貴金属の光沢仕上げ以外の
表面処理の仕方の意味で使われています。
ジュエリーにテクスチャーを施すことで、手のぬくもりを感じられる温かな表情に変わります。
細かいテクスチャーを施せば、優しい表情のジュエリーになります。
テクスチャーは、表面全体に施すこともあれば、部分的に入れて、光沢仕上げ(Polish)との対比を
楽しんだりもします。
テクスチャーには、様々な技法があります。
■「梨地(なしじ)」「砂梨地(すななしじ)」は、貴金属の表面に無数の小傷をつけて、曇らせます。
梨のようにザラっとした表面に似ています。
■「筋目(すじめ)」「ヘアーライン」は、同じ方向に無数の線をいれます。
よく、葉のモチーフジュエリーに使われています。
■「布目(ぬのめ)」「サテン」「サティーナ」は、ヘアーラインに交差するように入れた線で、
チェック模様です。
■「槌目(つちめ)」「ハンマー」は、先の丸い小さな打ち出し用のタガネで、貴金属面を打って
いくつもの丸い窪みを作ります。
他にも、「溶かし」、「引き目」「皮革(ひかく)」「粒金(りゅうきん)」など様々なテクスチャー
があります。
■「ブラッシュ仕上げ」地金などに施す、ブラシではたいたように見える仕上げです。
テクスチャーを施すことで、ジュエリーに新鮮な表情を与えてくれます。
テクスチャーでもご紹介しています。